パソコンなどで作成・編集したデータを紙などに印刷するものとして、家庭やオフィスで使われる小型のプリンターは、いまや広く普及しており、一般の方々にもなじみ深いと思います。ここでは、このような小型のプリンターを除く、より大型の主に印刷会社や企業内印刷で使用される “トナー方式” と ”インクジェット方式”の 「商用デジタル印刷機」 についてお話しします。(※1, ※2)
(※1 メーカーにより異なりますが、このカテゴリーに属するトナー方式の機器を、あるいはトナー方式とインクジェット方式の機器の両方を、プロダクションプリンターと呼んでいます。)
(※2 一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会 (略称:JBMIA) のホームページでは、孔版方式の印刷機を「デジタル印刷機」と呼称してご紹介していますが、「商用デジタル印刷機」には、この孔版方式のデジタル印刷機は含まれません。)
商用デジタル印刷機は、印刷についての専門的な知識や技術がなくても、誰にでも簡単な操作で、美しい色合いやなめらかな仕上がりの印刷物を作ることができるよう設計されていますので、働く人の負担軽減にも繋がります。
また、商用デジタル印刷機は、印刷過程での廃棄物の発生をおさえることができます。たとえば、商用デジタル印刷機では、印刷物の色合いを調整する機能や、印刷する位置を精度よく自動で調整する機能により、印刷を始める準備段階で使用する紙の量を減らすことができます。また、印刷用の版(※3)を使わずに、「必要なとき」に「必要な分だけ」印刷することができるため、余分な印刷物を予め作って、大量に在庫しておく必要がなくなります。印刷物や印刷物が宣伝している商品の売れ行きやキャンペーンの効果を見ながら、必要な印刷物を少量ずつ作成したり、消費者ひとりひとりに内容が異なる印刷物を提供することも可能です。
(※3 一般的な印刷では、「CTP(Computer to Plate)」 と呼ばれるアルミ版を使用します。印刷するデータをレーザーで版に書き込み、その版を印刷機に取り付けて、版にインクをつけ、転写ローラーを介して紙に印刷します。)
このような仕組みによって、商用デジタル印刷機では、印刷版などの印刷資材や、印刷準備段階で使用する紙、余分な在庫を減らすことができますので、特に1紙面当たりの印刷枚数が5,000部以下の少部数の印刷で、環境負荷低減に貢献します。
また、これにより、商用デジタル印刷機は、1紙面あたり5,000部以下の少部数印刷においては、印刷過程におけるCO2発生量が、オフセット印刷機に比較して少なく(※4)、印刷過程におけるCO₂の排出量削減に繋がると共に、快適な作業環境を提供します。
(※4 A4両面チラシ5,000枚作成時のCO2発生量を、デジタル印刷機(100ppmクラス)とオフセット印刷機(A1四六判4色機)にについて比較した環境訴求検討TF試算です。なお、大量印刷の場合には、オフセット印刷機にかかる初期(印刷資材や立ち上げ)負荷が薄まることで、1枚あたりのCO2排出量がデジタル印刷機を下回る場合もございます。)
一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会 (略称:JBMIA) では、商用デジタル印刷機で作られた印刷物を、日頃知らずに手にされている皆様に、デジタル印刷が持つ環境負荷を削減する優れた機能や価値を、もっと広く知っていただきたいと考えています。 そのために、今回、「デジタルプリントマーク」(Digital Printマーク、略称:DPマーク)を開発しました。
デジタルプリントマークが付いていることで、印刷物を手に取った方が 「この印刷物は環境に配慮して作られているんだ。」 と気づくきっかけになります。印刷を発注する企業や印刷物を作成する印刷会社の方々には、自社の環境への取り組みや思いを、消費者の皆さまに直接伝える手段として、デジタルプリントマークをぜひご活用ください。
デジタルプリントマーク (略称 : DPマーク) は、登録されている商用デジタル印刷機で印刷された印刷物に付けることができるマークです。印刷物を手にした方々に、デジタル印刷の価値や環境への配慮をわかりやすく伝え、知っていただくために作られました。
デジタルプリントマークは、「digital」と「print」の頭文字であるdとpを合わせ、葉の形を思わせる自然をイメージしたシンボリックなデザインで、曲線と直線を合わせて斜体にすることでシャープな印象を持たせ、ロゴタイプも合わせてデジタル印刷の先進性や現代のビジネスのスピード感を感じさせるデザインとなっています。
私たちの周りにはたくさんの印刷物が溢れていますが、普段、それらの印刷物がどのようにして作られたのかを知る機会はあまりありません。しかし、デジタルプリントマークがついていることで、その印刷物が、環境に配慮した商用デジタル印刷機で印刷されたものであることを、一目で知っていただくことができます。
印刷物の作成に商用デジタル印刷機を選択された印刷発注者や印刷会社の、環境負荷軽減に向けた姿勢を示すためのツールとして、デジタルプリントマークをぜひご活用下さい。デジタルプリントマークを通じて、“必要な時に”、“必要な分だけ”
少部数を印刷することで、紙や印刷資材のムダを減らし、印刷物の過剰在庫や廃棄の抑制を推進しようとする、印刷発注者や印刷会社の思いを、印刷物を手にする消費者に直接伝えることができます。
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